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オーバーホールと同時にDi2への載せ替え作業。【1】

オーバーホールと同時にDi2への載せ替え作業。【1】

2014-11-09T19:55:08+00:00 2014/11/9|サイクリング|
春夏秋としっかり乗ったバイクを、オーバーホール(トータルメンテナンス)する作業がこれからの季節に立て込みます。今回はその中から1つ。よくご依頼いただくケースとして、分解清掃のついでにパーツ類を一式交換してしまう事があります。
その方が作業工賃がリーズナブルで済むからです。
毎週どんどんとパーツが入荷してきます。作業は複数台同時進行ですので、ごっちゃにならないよう細心の注意を払います。

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こちらは電動変速システム(Di2)のアルテグラへの載せ替えです。
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このあたりのパーツはメカニカルでは見慣れないですよね。配線や内臓バッテリー類です。
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ご依頼いただいたお客様のバイクがこちら。レディオシャックのチームカラーMadone(マドン)。
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バラす前に怪しい箇所が多数・・。
うっすらと錆の混ざったグリスが見えます。
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ケーブルアジャスター部も茶色くなっています。
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バラしていくと・・アルミ部分が腐食しています。
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レバーをハンドルに取り付けるクランプ箇所も錆びています。
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クランクシャフトです。
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ベアリングを抜き取るとこのようになっていました。ベアリング自体は機能していましたが、シールドベアリングの外輪が万遍なく錆びています。
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当店ではこのような作業を毎日の様に行っています。TREK(トレック)を専門で販売しておりますので、トレックバイクの特徴や必要メンテナンスは、その実績から言ってもやっぱり専門店にかぎります。実は同じ車種でも年式により若干仕様が異なったりしています。その細部にわたる技術情報やパーツの迅速な手配等は、年間300台以上のトレックバイクを販売させていただくからこそ備わるものなのです。
ヘッドと呼ばれるハンドル周り。ここのグリスも錆が混ざっています。
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今回はオーバーホールなので、車輪のハブもバラします。
こちらのホイールはTREK関連ではありませんが、一般的に流通しているホイールは全て作業出来ます。もちろんパーツも手配します。
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軸の表面にうっすら錆が発生していました。
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これら錆は汗や海水、スポーツドリンクなどが主な原因となります。水をかけて洗車する事は抵抗があるかと思いますが、汗や海水(特にトライアスロン)が掛かる場合は、シャワーのような弱い水圧でバイクの上から水を流してあげると良いでしょう。ドリンクホルダ周りやBB(ボトムブラケット)周りの入り組んだ箇所は、水が滴る程度に絞った雑巾などで拭いてあげると良いでしょう。
軽く水を流した程度では、変速機やケーブル類のグリスや潤滑油は全て落ちません。ただし、2から3回に1回程度は注油も同時に行うことがお勧めです。変速機の可動部(関節箇所)やチェーン等です。また、注油のあるなし関わらず、水を流したら乾拭きをして風通しのいい場所で乾燥させてあげましょう。
さて、一旦バラした自転車はと言うと・・
また次回アップしたいと思います!